米菓製造 法善寺あられ

「はじめに米ありき」
美味しさの原点は、良い米を選ぶこと

契約農家による減農薬栽培の餅米

原料の中心となるのは、近江・甲賀の特定契約農家が栽培している「マンゲツモチ」という品種の餅米です。餅米本来の甘味やねばりを持ち、あられを作るには絶好の米質といわれています。近畿の水がめといわれる琵琶湖、そこに注ぐ水には日本一ともいわれる程、水に対する厳しい規制があります。その琵琶湖の上流で、原料の餅米を契約栽培にて、JA農家の皆さんと直接の契約をしています。平成29年には、契約栽培を始めて20年の感謝状をいただきました。今後益々の増産を考えています。
トレーサビリティー(生産履歴)の重要性が問われる時代。法善寺あられは、農家と信頼の絆を深めながら、「顔の見える商品作り」を心掛けています。

環境づくりに貢献しています

弊社が契約栽培しているすべての農家の皆さんの農地には、「エコじまん」の立札が立っています。お米が出来るまでには、通常10回以上の農薬散布が必要ですが、「エコじまん」は、1回のみの散布で、それも自然にやさしい農薬散布です。おたまじゃくし、水すまし、カブトエビ、どじょう、その年の天候によって異なりますが、蛍も帰って来る程、自然豊かな田んぼです。これからも米作りを通して、自然と環境づくりに貢献していきます。

「美味しさ」へのこだわり、「安心」へのこだわり

水と空気の美味しい兵庫県出石に
製造工場があります

但馬の小京都と呼ばれる美しい城下町、兵庫県出石。緑の山々に囲まれ、穏やかなたたずまいを見せるこの地に法善寺あられの工場があります。工場といってもすべてを機械のラインに頼るわけではありません。要所要所は手作業で、全工程を約10日間かけてじっくりと仕上げます。昔ながらの製法を守りつつ新しい技術も取り入れて、「美味しさ」「安心」を追求しています。

自社工場にて玄米から精米・洗米

産地から届いた玄米は、自社工場内で精米・洗米します。米の産地や生産者、等級などがきちんとわかるという意味もあり、手間がかかってもこの行程にはこだわります。洗米された米は夏場6時間、冬場8時間水に浸してから蒸されます。

昔ながらの製法「せいろ蒸し」「杵つき」

もち米を蒸す作業は半世紀前と同じ「せいろ蒸し」。一段ずつせいろを積み重ね、100度の蒸気でふんわりと蒸します。これをついてお餅にしますが、つき具合や回数など職人がつきっきりで調整します。またパリっと歯応えのあるおかきのために、2〜5日間じっくり寝かせて乾燥。焼き上げるまでに実に多くの手間と時間を費やします。

多様な焼き釜による、多様な商品

  • 高周波(マイクロウェーブ)運行窯

  • 電波の一種であるマイクロ波を用いる加熱方法です。
    中からも加熱するので、厚みがあってもふっくらサクサクに焼き上がります。

  • 運行窯

  • 焼く距離の長い窯で、えびさんご、花あられ、ごぼうおかき、豆もちなど、
    食感の柔らかいぷくっと膨らんだあられを焼いています。

  • 反復窯

  • 何度も窯をくぐり抜け、生地をしめながら少しずつ焼いていきます。
    鬼サラダなどの固い食感や、月の種、ハッピーなどパリッパリッとした食感のあられを焼いています。

  • 平煎機

  • ハートおかきや春日、柿の種など小さいあられ用の窯です。
    焼き加減を確認しながら丁寧に煎っていきます。小ロットも可能です。

  • 自動フライヤー

  • 法善寺あられの人気商品、牛せんシリーズや海老ぼたんはフライによる製品です。
    焼き釜でつくるあられやおかきとはまた違う食感で、大変好評をいただいています。

豊富なバリエーションに対応

味付け

焼き上がったあられはすぐに味付けに入ります。定番の醤油味や塩味から、マヨネーズ、わさび、抹茶、ザラメなど、ありとあらゆる味のバリエーションがあります。味の微妙な加減は職人の手仕事。だからこそ細かな対応ができるのです。

包装

出来上がったあられを包装するのも自社工場内です。同じ商品でも袋詰め、ギフト包装と様々な包装があります。ひとつひとつ丁寧な作業で対応します。